東京湾水先人会にはどうやってなれる?年収や勤務条件、本当の評判を調査

2023年10月15日(日) 放送の情熱大陸で、「東京湾水先人会」が取り上げられます。

ここでは東京湾水先人会にはどうやってなるのか、年収や勤務条件、評判について調査します。

参照:東京湾水先区水先人会 / 日本水先人連合会

目次

東京湾水先人会にどうやってなれる?

東京湾水先人会の水先人になるには、登録水先人養成施設における水先人養成課程を修了し、国家試験である水先人試験に合格し、水先人の免許を取得する必要があります。

登録水先人養成施設

水先人養成は上記の期間内で、全ての水先区に共通な内容(水先区共通教育)と水先区個別の内容(水先区個別教育)に仕分けして行われます。

水先区共通教育は、海技大学校において、水先区個別教育は、免許取得を目指す水先区において行われます。

水先区共通教育を修了し、国家試験の一部に合格しなければ、水先区個別教育に進むことができない制度になっています。

水先人試験

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資格■1級水先人
以下の経験を有し、8.5ヵ月の養成過程を終了した者。海技免許:3級海技士(航海)以上
必要履歴:3,000総トン以上の船舶で2年以上、船長として乗船2級水先人での実務経験が2年以上、かつ3ヵ月の養成過程を終了した者。
■2級水先人
以下の経験を有し、1年3ヵ月の養成過程を終了した者。海技免許:3級海技士(航海)以上
必要履歴:3,000総トン以上の船舶で2年以上、船長または一等航海士として乗船3級水先人での実務経験が2年以上、かつ6ヵ月の養成過程を終了した者。
■3級水先人
以下の経験を有し、1年9ヵ月の養成過程を終了した者。海技免許:3級海技士(航海)以上
必要履歴:1,000総トン以上の船舶で1年以上、航海士以上または実習生として乗船航海士経験者としての乗船履歴の無い場合は、3年9ヵ月の養成課程を終了した者。
試験内容■身体検査
学術試験の前に行われ、視力(矯正視力も可)、弁識力、聴力、疾病および身体機能が検査されます。
■学術試験
筆記試験(学科試験および海図描画)と口述試験により実施されます。筆記試験(学科試験のみ)は、全水先区共通教育の実施期間中に、口述試験(海図描画を含む)は各水先区個別教育の実施期間中に行われます。

上記の試験に合格した上で、晴れて東京湾水先人会で働く資格が授与されます。

水先人試験の合格率

実施年受験者数合格者数合格率
2008年48人45人93.80%
2007年52人50人96.20%
2006年51人38人74.50%
2005年47人40人85.10%
2004年31人28人90.30%

東京湾水先人会の平均年収

東京湾水先人会の平均年収は、約1,500万円と言われています。

等級別では、以下の通り。

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等級年収
一級2,000万円以上
二級1,500万円
三級1,000万円

東京湾水先人会の労働条件

海上交通の要衝を守る、東京湾水先人会。

どのような労働条件なのでしょう。

勤務形態

水先人は個人事業主であり自営業です。

全国34か所ある水先区には水先人会が設立されており、東京湾での業務を希望する場合は、東京湾水先人会に入会する必要があります。

労働時間

水先人の業務は24時間体制です。

全員の交代制でローテーションを組み業務を処理しているため、公共交通機関が動いていない時間帯に業務が開始、または終了することが珍しくありません。

そのため自宅が遠いところにある場合は、自宅から水先人会の事務所への出勤がいかなる時間でも可能な場所に事務所を設置する必要があります。

年齢

平成19年4月にスタートした新しい免許制度により、船長経験のない人でも水先人になれるようになりました。

これにより、3級水先人の場合、早ければ20歳で水先人としてデビューすることができるようになりました。

またサラリーマンと異なり定年の定めがないため、健康であれば65才を超えても働くことができます

英会話能力

水先人が乗船する船のほとんどが外国船で、当然のことながら船長や乗組員もほとんどが外国人です。

操船に当たっては国際的なIMO標準海事用語による操船号令を使用する必要がありますし、情報交換も全て英語で行われます。

また、緊急事態が発生した時でも慌てることなくきちんとお互いの意思疎通ができることが必要であるため、高い英会話能力が要求されます。

TOEICスコアが500点程度が必要とされています。

東京湾水先人会の本当の評判

東京湾水先人会の評判について調べました。

国内の海峡でもとくに難所とされている東京湾の交通を支える、東京湾水先人会。

好評ばかりで、悪評はありませんでした。

東京湾水先人会まとめ

2023年10月15日(日) 放送の情熱大陸で取り上げられる、東京湾水先人会について調査してきました。

海上交通の要衝を24時間365日休むことなく守り続けている、水先人。

今回を機に、東京湾水先人会の仕事に興味を持ってくれる方がいれば幸いです。

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この記事を書いた人

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